コンタクトレンズは、素材によってハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズの2種類に分類されます。その中でも乱視用レンズや使い捨てレンズ(ディスポーザブルタイプ)、遠近両用レンズなど、その種類は多岐にわたります。運転をよくする方やスポーツをする方は、視力が1.0以上が望ましいですが、1日中パソコンに向かっている方は、逆に視力が良すぎると目への負担が増えます。コンタクトレンズを作成する場合には、レンズの種類や、どのぐらいの視力に合わせてレンズを作成するかなどを、ご自分の年齢やライフスタイルを元に眼科医とよく相談して決めることが大切です。
また、コンタクトレンズは目に直接のせて使用するので、使い方のルールをしっかり守らないと深刻な目の障害を引き起こすこともあります。眼科でレンズの処方を受けることはもちろん、何か違和感を感じたらすぐに眼科に受診してください。
現在主流のレンズで、お手入れしながら1年ぐらい使えるタイプ(コンベンショナルタイプ)と、短期間で交換する使い捨てレンズ(ディスポーザブルレンズ)があります。装用感はハードコンタクトレンズに比べ優れていますが、そのため角膜に障害が起きても自覚しづらい傾向があります。コンタクトレンズに含まれる水分に酵素が溶けこんで透過しているので、含水率(水分を含む割合)が高いほどDK値*も高くなります。しかしその分レンズが汚れやすいという衛生面のデメリットもあります。最近では、含水率は低いですが、素材的に多く酸素を通し、汚れもつきにくいというシリコーンハイドロゲル素材のソフトコンタクトレンズも発売されています。
※DK値: コンタクトレンズの素材がどれだけ酸素を通しやすいかを示すもので、酸素透過係数と呼ばれる
ソフトコンタクトレンズと違い、装用中も瞬きの度にレンズが動くことによりレンズと角膜の間の涙が入れ替わるので、角膜に多くの酸素を供給することができます。乱視が強い場合もソフトコンタクトレンズより矯正しやすいレンズです。レンズの寿命は2年前後で比較的丈夫ですが、強く力を入れて扱うと破損してしまうことがあります。激しい運動時にははずれてしまうことがあるので、スポーツにはあまり向きません。
コンタクトレンズをのせる角膜は、表面から酸素などの供給を受けたり、一番内側にある角膜内皮細胞が一定の水分量を保つためのバリアーとポンプの役割をして、正常な代謝を維持しています。コンタクトレンズを長時間装用し続けたり、装用したまま眠ってしまうことを繰り返していると、角膜に十分な酸素が行き渡らなくなり、角膜内皮細胞がダメージを受けて減少してしまいます。一度減少した細胞は再生せず、細胞数が少なくなるにつれて角膜の透明性を保つのが難しくなるので、十分な細胞数を維持していることが重要です。コンタクトレンズはデリケートな角膜に直接のせている医療器具です。定期検査を3ヶ月~6ヶ月に1度、必ず受けて下さい。角膜内皮細胞数や目に傷がないかなどをチェックしながら装用しましょう。
使い捨てコンタクトレンズを購入される方で、前回と同じ度数を希望される方は、3~4日前にお電話いただけるとお取り置きもできます。(在庫なしの場合はお取り寄せ致します)
コンタクトレンズ交付価格表(PDF形式)をこちらからダウンロードできます。